生活保護を学ぶ 【最後のセーフティネット】
衣食住が支えられないとしたら…
ぼくはシングルファーザー(ひとり親)として子供たちの生活を支えています。
親の役割は愛情などの心の面は別にして、「衣食住を整えて」「子供たちが心身健やかに成長するのを支える」ことでしょう。
ようは、ある程度の収入を得て衣食住を支えるのが役割と言えます。
でも、
病気・不景気・その他の事情で、それが果たせない事態もないとは言えません。
そんな時に現代日本では「生活保護」というセーフティーネットがあります。
でも、実際に生活保護を受けるまでのプロセスを知るきっかけは少ないと思います。
この記事では、
生活保護の仕組みについてご紹介します。
自分の学びのためでもあります。
『わたし生活保護を受けられますか』(三木ひとみ・著)を参考にしています。
※良い本なのでおススメです。
生活保護とは
生活保護は、経済的に困窮している人々への当面の生活を支えるための支援制度です。
申請者の収入や資産、家族構成などを考慮し支給が決定されます。
子供の教育費や医療費などもサポートされる場合があります。
先の本では、
「1日3食をとることすらできない困窮状態ならば、役所の生活保護担当窓口に出向き、まずは生活保護を申請してください。決して、絶対にあきらめないで」とあります。
生活保護を考えるレベルはこういうレベルですね。
生活保護が受けられる目安
・病気やケガによって働けない
・働けても世帯の月収が13万円以下
・親族から支援を受けられない
・物件や車やパソコンなどの財産を持っていない
結果、支給されることになればもらえる金額は月額10〜20万円(家族構成などで異なる)が目安のようです。
申請の際は、
・本人確認書類
・通帳
・給与明細
・年金証書
・賃貸借契約書
…などをそろえて役所へ行くとスムーズだそうです。
でも、
とにかく今日を生きねば…という場合は「とにかく申請しちゃうこと!」と先の書籍では強調していました。
まとめと感想
ホームレスの方の体験談や、ホームレスをインタビューした本なども読んだことがあります。
そこには、(単純な物言いで恐縮ですが、)基盤の脆さと自己責任と自由がある気がしました。
この人たちはなぜ生活保護のようなセーフティーネットを使わないのだろうと感じていました。
今回、生活保護について少し学んだ結果、生活保護は「最低限の保障」と「厳格なルール」と「不自由さ」がある気がしました。
ホームレスの方の性質はその厳格さにそぐわないのかもしれないと感じました。
おそらくその人の人生観の違いなのではないか…と勝手に推察しています。
(人は多様ですので「ホームレスはこう」「生活保護受給者はこう」などと決めつけるのはナンセンスであることは重々承知です。)
自分は、子供を守る親として「保障」が欠かせないと感じますので、制度に則って生活保護を受けるのが第一選択肢かな、と感じました。
ただ、最後のセーフティーネットと言うだけあって、そうそう簡単に使えるものでもないし、使うものでもないことが分かりました。
気軽な気持ちでホームレスになるなんてできないのと似ています。
生活保護を申請する段階が来ないうちは、何とか軌道修正できないかを模索すべきだ、と。
働いて収入を得てそこから衣食住を賄って…という我々が日々生きる生活は、とても自由が大きいです。
普段は感じられないようなことですが、そこには自由がある気がします。
それをそのまま保ちながら、何とかやり繰りするための方策をとっていく…。
この繰り返しで軌道修正でき安定的な生活を送れるのならば、その努力には意味があります。
そして、
もしそれを上回る緊急事態に直面したとき、その時は制度に従って粛々と生活保護を申請したいです。
その際は、保護を受けられるように最大限の努力(制度や運用など情報を得ること・助力を乞うことなども含め)をすることに意味があると感じました。
生活保護を受けるにも、やはり知識・情報と少々のテクニックが必要そうなので…。
今の自分の生活が、とてもありがたい感謝すべき状態なのだと改めて感じることができました。
これもまたこの制度を学んだお陰です。
感謝しつつ人生は続く。