世界は優しいという祈り
心に響く詩
『ある無名兵士の祈り』
~アメリカ南北戦争時の南軍無名兵士の作とされる~
大きなことを成し遂げるために
力を与えて欲しいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった。
偉大なことができるように健康を求めたのに
より良きことをするようにと 病気をたまわった。
幸せになろうと富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった。
世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった。
人生を楽しもうとして あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと 命を授かった。
求められたものはひとつとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた。
神の意にそわぬ者であるにもかかわらず、
心の中の言い表せない祈りは、すべて叶えられた。
私はもっとも豊かに祝福されたのだ。
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I asked God for strength, that I might achieve.
I was made weak, that I might learn humbly to obey…
I asked for health, that I might do great things.
I was given infirmity, that I might do better things…
I asked for riches, that I might be happy.
I was given poverty, that I might be wise…
I asked for power, that I might have the praise of men.
I was given weakness, that I might feel the need of God…
I asked for all things, that I might enjoy life.
I was given life, that I might enjoy all things…
I got nothing I asked for – but everything I had hoped for;
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
I am, among men, most richly blessed!
— Attributed to an unknown Confederate soldier
世界は温かくて優しい
ある本を読んでいてこの詩に出会いました。
パッと一読すると「人生は理不尽でツラいなぁ」ってなりそうですが、そうではないですよね。
逆境が何のためにあるのか、弱さが何のためにあるのか、“持たざること”が何のためにあるのか…。
全ては意味があるのだと教えてくれている気がします。
その意味とは「魂が成長すること」です。
今ある北風が春の芽吹きのために必要なのです。
たとえこの世での栄華や成功を得られなくても、その“先”で答え合わせが待っているのです。
そこまで見据えると、今与えられた環境や状況はすべて必然で正しい事なのでしょう。
嬉しいことも悲しいこともみな起こるべくして起こっているのだから、それをしっかり味わいながら生きていくだけで良いのだと思います。
自分で何かを望み、それが叶っても必然、叶わなくても必然。
虚無ではなく、世界への信頼をもって生きればいいのです。
そんなことを思います。
人生は続く。