鍼灸師の魅力とやりがい

鍼灸師の仕事の魅力とは

ネット上では「鍼灸師はダメだ」(仕事としては終わっている)という意見を少なからず見受けます。
私もいち鍼灸師ですので、たしかに一理あると感じる部分もあります。
でもそれでも、同業者からそういった意見が出てしまうのは悲しい事です。
そこで、今回は反対に「鍼灸師の魅力・やりがい」を考えてみます。

病者の癒しになれる

人生の四苦として「生・老・病・死」が挙げられますが、病気はそのひとつです。
病気は多くの人が人生で通る全人類共通の課題です。
鍼灸は医療者としてここに介入できます。

苦しみの反対語は「楽しみ」です。
鍼灸で病気(苦しみ)を癒すことができれば、それはその患者さんの楽しみ喜びに貢献できたということです。
こんな素敵な仕事はないですよね。

また、鍼灸は健康増進・病気予防にも使えるので、病気になりづらいカラダに貢献できます
苦しみを経験しないようなお手伝いもできるということです。
ここが現代医学の「病院」とは違うところかと思います。

改善を間近で体験できる

たとえばぎっくり腰などの急性の痛み症状には、ビックリするくらい即効性があります。
這ってきた患者さんが歩いて帰る、なんてことはよくあることです。

鎮痛効果に関してはかなり研究も進み、科学的に説明が進んでいます。
鍼灸で痛みがスッとなくなるのを間近で体験できるのは素直に嬉しいです。

逆子がぐるっと回転したり、便秘が即改善したり、腕がスッと上にあがるようになったり、とライブで起こる出来事に施術者自身が驚くこともしばしばです(笑)

美しい施術を求められる

最終的には「患者さんへの効果」が大事なのですが、施術者側として「より少ない刺激で高い効果を出す」とか「離れたツボで効かす」などのポリシーを追って施術をしています
それがうまく成果となってくれば、(自己満足かも知れませんが)やりがいです。

マンネリ施術が悪いとは言いませんが、自分なりにより良い施術を追うことができるのが鍼灸師のやりがいになります。
いつまでも終わりがない、というのは仕事人としては最高のことではないでしょうか。

そのために年齢が関係ない仕事である、というのも大事です。
正確には肉体的な衰えは施術の精度に影響するでしょうが、アスリートや体力重視の仕事のように人生の早い段階でピークがくる仕事ではない、というのも鍼灸師の良いところです。
ずっと向上心を持って仕事ができます。

哲学と共にある

鍼灸(東洋医学)は、東洋哲学に裏打ちされた技術です。
東洋医学の視点で人間を観ようとするなら東洋哲学の世界観がないといけません。
実際に、陰陽論や天人合一などの考え方を自分になじませて仕事をしているうちに、日常生活でもそんな考え方に染まってきます
ゆるく東洋哲学の考えに沿って生きる程度でいいです。
教条主義や至上主義的なカチコチ頭になる必要もないです。

いろいろなことが起こる人生を駆け抜けている我々には、やはり何か心の支えになる信条(ポリシー)のようなものがあると良いですよね。
東洋哲学はそのひとつの考え方を与えてくれます。
そしてそれがそのまま仕事になっているのが鍼灸師なんです。
これってステキなことじゃないですか!?

まとめ

・病者の癒しになれる
・病気予防に貢献
・改善を体験できる
・自分の施術を追求できる
・哲学と共に生きられる

以上が鍼灸師の魅力ややりがいです。
あなたの心に響きますか?

私はこれらを抱いて日々鍼灸して生活していますが、本当に素敵な仕事だと思います。
鍼灸師が増えて困っている…という業界の現状ですが、鍼灸師って良い仕事だよと思う人が増えて欲しいです。
せっかく鍼灸している仲間ですからね。

でも、経営者目線で言えば、自分の院の近隣に乱立されるのはイヤです!
これも正直な心の声。清濁ありますよね、やはり(苦笑)

楽しく頑張りましょう!

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