お墓参りを勧めるワケ

お墓参りは行きますか?

ちょうど今日は春のお彼岸ですね、我が家も先ほどお墓参りに行きました。

若い世代(30代とか)でもお盆にはお墓参りに行く印象ですが、お彼岸は少ないです。
よほど近しい人を亡くしていないと、春秋のお彼岸・お盆・年末など年に何回もお墓参りには行かないですね。

まぁそんなものでしょうし、それでよいと思います。
お墓参りをする、というのはあくまで「カタチ」です。
本当に大事なのは「ココロ」のほうです(・・・と私は思う)。
だからココロが伴わないカタチは意味がないので、儀礼的に参加するならしないほうが良いとも思っています。

また、お墓参りには先祖供養の意味ではなく自分自身にも良いことが多いので、お墓参りをおススメしたいです。

《お墓参りの自分へのメリット》
・非日常性を味わえる
・心が落ち着く
・家族の絆が確かめられる

以下に解説します。

あ、ちなみに私は、詳しい作法や宗派ごとの差異や本来的な意味合いとかには興味がありません、ご了承ください。

非日常性を味わえる

ご先祖様や身近な故人を思う時間は、死やあの世を思っている時間と言えます。
意識するしないにかかわらず、おそらくそういう視野で感じているはずです。
今の自分が生きているこの世的な視野でなく、あの世も見据えた視野、そういう非日常的な視野を持てるのがお墓参りです。
お墓に行くだけで、意識レベルが拡張するのでおススメです。

心が落ち着く

人によるかもしれませんが、私はお墓にいくこと心が落ち着きます。
それをはっきり意識しだしたのは、妻が亡くなってからお墓に通うようになったときです。

死別後は、しばらく毎週のように墓参していました。
週1回は必ず行ってました。
夏でも冬でも、雨でも晴れでも行っていました。
家には仏壇があるので家で十分ではと思うのですが、なぜかお墓に行きたくなりました。
それはお墓のある場所(霊園)にいくと心が落ち着くからだ、とある時に気づいたのです。

お墓にはお骨ありますが、そこに霊がいるわけではない、とは分かっています。
霊は、墓に縛られずに自分なりの”あの世ライフ”を過ごしているのです。
だからコレはきっと私にとってのパワースポットだったのでしょう。
元気が出る場所としてのお墓です。

家族の絆の確認

お彼岸やお盆などのお墓参りは家族で行きます。
普段の生活では、家族そろって同じ行為をするってなかなかありませんよね。
お墓を磨き、花を生け、線香に火をともし、そしてひとりずつお参りしていく。
こんな共同作業が良い時間になります。

また当然、お参りする対象は「亡き家族」です。
これは生前に直接かかわっていないご先祖も含めてです。
自分の親を育ててくれた人たち、彼らがいたおかげで親が無事に育つことができ、その結果私が生まれました。
そして私が健全に育つことができたおかげで、子どもたちがいます。
古い古いご先祖様から延々と受け継がれたバトンのようなものを私が受け取って今がある系譜です。
自分もまた後にバトンを託していくわけです。
そしてさらに何世代か後には、私のことを知る人もいなくなるでしょうが、それでも同じバトンを持つ人たちはいるわけです。

墓前に立つと、そんなことを感じます。
今生きている家族だけでなく、もっと過去にそしてもっと未来に、絆がつながっていることを実感できるのがお墓参りです。

自分の利得ではなく偲ぶココロが大事

お墓参りをすることがどれだけ自分にメリットがあるか、を書いてきました。
ココロがリセットされるというか、リフレッシュします。

ただし、自分のためにお墓参りをするわけではありません
それはあくまで副次的な効果です。
主たる目的は「偲ぶ」こと
ご先祖様まで含めた血族を偲ぶことが最重要あることは言うまでもありません。

まとめ

お墓参りをしよう!という内容でお伝えしてきましたが、場所が遠いと結構キツイですよね。
お墓は絶対に近いほうがいいです(笑)

また最近は散骨なども流行っていますので、お墓自体がないご家庭も今後増えていくでしょう。

お墓に行くのが絶対ではないと思います。
ようはココロですから。

日ごろからどこかに落ち着ける場所を見つけておきたいですね。
そこにお彼岸などの特別な日には「ご先祖様を偲ぶ」目的で訪れてみてください。
対象がお墓でなくてもいいのです。
気持ちを高められる場所があればいいのです。

私は作法などは気にしません。
そこに行き、静かに黙祷し、偲ぶ時間を作る、だけ。
それで十分だと考えます。

死別して10年近くなり、最近はお彼岸などでは「妻」に語りかけることも減りました。
もっと大きな「ご先祖様」に対して、今ある感謝を伝えます。
それだけ。

妻と個別に語らいたいときもお墓に来ます。
ただし、それは一人できます。
お墓参りを色々と使い分けている感じですね。
故人を偲びつつ、生きている我々にも上手く活用させていただければうれしいです(笑)

そういえば、おはぎも食べました。
おいしかった!
こういう「俗」も大事。

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